大森ファミリークリニック 千葉市花見川区 新検見川 内科呼吸器科アレルギー科

―非喫煙者の女性で配偶者が喫煙者の場合、糖尿病になるﾘｽｸは1.8倍に上昇します―

喫煙は糖尿病のﾘｽｸとなることは既に広く
知られています。今回の研究は受動喫煙の影響を評価するために岐阜県の1100人（男性452人・女性648人）を対象に調査しております。75gOGTT・ＢＭＩ・喫煙状況・飲酒歴・糖尿病の家族歴などを調べ、それらの影響を取り除き、純粋に喫煙の影響を評価しています。

まず驚くのは、配偶者が喫煙者の場合は自分では喫煙しない女性でも、85%の方が受動喫煙している事実です。（喫煙者の男性の皆さん、ご理解をお願いします）
また今回の研究でも、喫煙者は糖尿病になるﾘｽｸが非喫煙者の2.6倍と上昇しており、喫煙が糖尿病のﾘｽｸになることが確認されています。

次に受動喫煙の影響ですが、非喫煙者の女性で配偶者が喫煙者の場合、糖尿病予備軍になるﾘｽｸは1.8倍に上昇していました。つまり受動喫煙が糖尿病の発症を誘発するﾘｽｸになることが証明された訳です。

糖尿病の方は死亡原因の第2位・3位である心筋梗塞・脳梗塞のﾘｽｸが高く、平均で10年寿命が短くなります。やはりﾀﾊﾞｺは百害あって一利なしですね。