院長挨拶

院長から皆様へのご挨拶です。

大森院長ブログTOP | LDLコレステロール管理の効果を確認

LDLコレステロール管理の効果を確認

2011/01

―LDLコレステロールが1mmol/L低下するごとに心血管イベントのリスクが22%減少―

昨年コレステロールが高い方が長生きできるという研究結果が発表され、一部では高脂血症の治療に物議をかもしだしています。(当院ではガイドラインを尊重し、変更されなければ現状の治療を継続する方針です)

今回そんな風潮を吹き飛ばすかのように、参加者が1000人以上で治療期間が2年以上の信頼できる研究26件の結果をまとめた論文が発表されました。

対象者は17万人にもおよび治療期間も平均5年と信頼できるデータとなっています。

スタチン(広く普及しているクレストール・リバロ・メバロチン・リピトールなどのコレステロールを下げる薬)の服用により心血管イベントのリスクは22%低下しました。またLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を厳格に管理した場合は、治療してもLDLコレステロールを厳格にコントロールできなかった場合に比べ、心血管イベントのリスクが15%低下しました。

さらにすごいことにLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が1mmol/L低下するごとに、心血管イベントのリスクはなんと22%も低下しております。

一部ではコレステロールが下がると癌のリスクが増加するとの風潮がない訳ではありませんが、今回の研究では癌のリスクは増加していません。

やはり高脂血症はスタチンで治療した方が良いようですね。

2012.01.01
孤独な人ほど脳卒中のリスクが高い
2011.12.01
タンパク質の摂り過ぎは糖尿病のリスク
2011.11.01
1日15分の運動でも死亡リスクが低下
2011.10.01
身体活動が多いほど認知症になりにくい
2011.09.01
テレビを見過ぎると死亡リスクが上昇
2011.08.01
大量飲酒で膵臓癌亡リスクが上昇
2011.07.01
ヘビースモーカーは認知症のリスクが2倍
2011.06.01
ビールで放射線防護
2011.05.01
カリウムが豊富な食事で脳卒中・心筋梗塞のリスク軽減
2011.04.01
ビリルビンが正常高値だと呼吸器疾患および死亡のリスクが低い
2011.03.01
定期的に適量の飲酒をすると冠イベントのリスクは減少する
2011.02.01
アスピリンは癌の死亡リスクを下げる
2011.01.01
LDLコレステロール管理の効果を確認
2010.12.01
ダイエットで脂肪を減らすためには充分な睡眠が必要
2010.11.01
糖尿病の成人男性は死亡するリスクが3倍
2010.10.01
BMIが正常でも腹部肥満は死亡リスクを高める
2010.09.01
ビタミンD不足で認知症
2010.08.01
糖尿病にかかったら生涯コストは2000万円
2010.07.01
歯磨きの頻度が少ないほど心血管リスクが上昇
2010.06.01
脳動脈瘤があっても過度の心配は不要
2010.05.01
やせは喫煙とは無関係に心臓死のリスクを増加させる
2010.04.01
コーヒーで脳卒中予防
2010.03.01
非空腹時の中性脂肪の上昇は脳梗塞のリスク
2010.02.01
大豆と乳酸菌飲料で乳癌のリスク軽減
2010.01.01
肥満が癌を誘発する
2009.11.01
抗ウィルス剤の早期開始が新型インフルエンザの転帰に影響
2009.10.01
受動喫煙は糖尿病のリスクになる
2009.09.01
片頭痛は脳梗塞のリスクか?
2009.08.01
ぜひ熱中症にはお気をつけて
2009.07.01
“認知症ドライバー”6人に1人が事故
2009.06.01
生活習慣の小さな差が脳卒中に複合的に影響する
2009.05.01
糖尿病があると癌の死亡リスクが高まる
2009.04.01
心拍数の高い女性は虚血性心疾患のリスクが高い