大森ファミリークリニック 千葉市花見川区 新検見川 内科呼吸器科アレルギー科

―家族・友人がいない人ほど脳卒中の死亡ﾘｽｸが1.5倍高い―

これは日本人男女約44000人を10年間追跡調査した結果です。
　調査開始時に周囲の支えに関するｱﾝｹｰﾄ調査を施行しています。

1. 一緒にいると心が落ち着き安心できる人はいるか？
2. 週1回以上話す友人は何人か？
3. 自分の行動や考えに賛成し支持してくれ人はいるか？
4. 秘密を打ち明けられる人はいるか？

を尋ねて解答を点数化し、周囲の支えの程度別に4ｸﾞﾙｰﾌﾟに別けています。
その結果、支えの最も少ないｸﾞﾙｰﾌﾟは最も多いｸﾞﾙｰﾌﾟより脳卒中による死亡が1.5倍に上昇しました。男女別にみてみると男性は1.6倍、女性は1.3倍でした。
死亡のﾘｽｸだけでなく、65歳以上の男性では周囲の支えが少ない人ほど脳卒中の発症のﾘｽｸも増加していました。

家族や友人が病気のｽﾄﾚｽを和らげたり、服薬や適切な食生活などを支えてくれることが脳卒中のﾘｽｸ軽減につながっているようです。
独居の高齢者が多い現状では、そのような人達が孤立しないよう社会で支える仕組みが必要と思われます。