院長挨拶
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大豆と乳酸菌飲料で乳癌のリスク軽減
2010/02/01
―10代~40代にかけて大豆製品や乳酸菌飲料を頻繁に
摂取した女性は乳癌の発症率が低下します―
これは日本人女性968人を対象にした研究の結果で、「小学校高学年」「20歳頃」「今から10‐15年前」のそれぞれの時期の大豆製品と乳酸菌飲料の摂取量と乳癌の発症率の関係を調査しています。
乳酸菌飲料を週に4日以上摂取すると乳癌のリスクが34%低下しました。
大豆製品もイソフラボン換算で1日17.6mg以上(豆腐6分の1丁以上)摂取すると乳癌のリスクは37‐55%低下しました。
また大豆製品の摂取量が同じ場合でも、乳酸菌飲料を週4回以上摂取すれば乳癌のリスクは軽減しました。特に大豆製品をあまり食べない女性の場合は、乳酸菌飲料を週に4回以上摂取すると乳癌のリスクは43%軽減しています。
上記の結果より乳酸菌の摂取により大豆に含まれるイソフラボンの代謝が好影響を受けて乳癌予防に結びついたと考察されています。
別の研究では乳酸菌飲料の膀胱癌予防効果も報告されており、癌予防には子供の頃からの食生活が重要と思われます。
ちなみにイソフラボンをサプリメントで摂取すると逆に乳癌のリスクを高めますのでご注意下さい。
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