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大量飲酒で膵臓癌亡リスクが上昇
2011/08
―1日3ドリンク(350ml缶ビール3本分)以上の飲酒は、喫煙の有無に関らず、膵臓癌の死亡リスクを上昇させる―
大量飲酒は膵炎の原因となりますが、大量に飲酒する人はヘビースモーカーの人が少なくないため、膵臓癌のリスクと飲酒単独の因果関係はこれまではっきりしませんでした。
今回ご紹介するのは、アメリカとプエルトリコで103万人(30~111歳)とすごい数の人数を追跡調査した研究結果で、前述のように飲酒と膵臓癌のリスクを初めてきちんと証明した結果を言えます。
いつものように、年齢・性別・人種・学歴・婚姻の有無・BMI・膵臓癌の家族歴・胆石の既往・糖尿病・喫煙で調整して求めたリスクは以下の通りです。
(太字の項目がリスク上昇しています)
(1ドリンク=ビール350ml)
アルコールの種類による違いを検討すると、蒸留酒3ドリンク以上で膵臓癌のリスクは1.32倍と上昇していましたが、なんとビール・ワインは3ドリンク以上飲んでもリスクは上昇していません。
ワインの各種効能やビールの放射線予防効果ならびに今回の結果を踏まえ、飲むならウィスキー・焼酎などの蒸留酒は避けたほうが無難なようですね。
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