院長挨拶
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身体活動が多いほど認知症になりにくい
2011/10
―活動エネルギー消費量が多い高齢者は、認知機能障害のリスクが93%減少―
以前から中高年で身体活動量や運動量が多い人は認知症になりにくいという研究結果が報告されています。しかしこれから研究結果は身体活動量・運動量を自己申告にもとづいて評価しているため、“研究の質”に問題があり、信頼性が高いとは言えないものでした。
今回ご紹介する研究では、1日のすべての活動を客観的に評価できる“活動エネルギー消費量”を用いて高齢者の活動量と認知機能との関連を評価しており、より信頼性の高い研究結果となっています。健康で認知機能が正常な70-79歳のアメリカ人男女197人を活動エネルギー消費量に大小により3つにグループに分けして、5年間追跡調査し認知機能の低下を評価しています。
研究がスタートした時点では、自己申告によるジョギング・スイミング・ウォーキングなどの運動量は3つのグループ間で差はありませんでした。日常生活においても階段の昇降と介護以外は差がありませんでした。自分では運動しているつもりでも実は大して動いていない場合もあるということですね。
追跡調査開始時に活動エネルギー消費量が多いほど認知機能障害のリスクが低下するのが前述の表で判ります。
運動も当然必要ですが、まずは日常の生活で階段を使い、ご両親の介護をされてはいかがでしょうか。もちろん禁煙・節酒も忘れずに。
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