院長挨拶
院長から皆様へのご挨拶です。
大森院長ブログTOP | コラム(第46回)
歯磨きの頻度が少ないほど心血管リスクが上昇
2010/07/01
―1日に歯磨きが1回未満の人は、2回の人に比べ心血管リスクが1.7倍に増加する―
今までにも小規模の研究で、歯周病と心血管リスクの関連性が示唆されています。今回はスコットランドでの35歳以上の11869人を平均8.1年間追跡した大規模な研究結果です。
口腔衛生状態を評価する方法として、歯磨きの回数を2回・1回・1回未満から選択してもらっています。(3回はないんですね・・・)
致死的な心血管イベントと心血管死亡のリスクを、年齢・性別・社会経済的状態・喫煙歴・身体活動量・歯科受診頻度・肥満度・心血管疾患の家族歴・高血圧の有無・糖尿病の有無で調整して評価しています。
歯磨きが1日1回未満の人は538人で全体の4.5%でした。(結構いますね・・・) 歯磨きが2回の人は8481人で全体の71.5%でした。(3回の人も含まれているのでしょうか?)
心血管イベントのリスクは、歯磨きが1回未満の人が1.7倍、1回の人が1.3倍と、歯磨きの回数が少ない程リスクが上昇していました。
今回の研究では、口腔内衛生状態が悪いと心血管リスクが上昇するメカニズムについては検証されていません。
歯周病があると、敗血症といって細菌が血管に入り全身にまわり炎症を起こしやすくなります。冠動脈にも細菌性の炎症が起こるのでしょうか?
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